宮城県柴田郡川崎町大字川内字北川原山72番地
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院長コラム

『雪の花』

『雪の花』という江戸時代に天然痘の予防接種(種痘)を導入するために福井県で奮闘した医師の話の映画をみました。当時は天然痘にかかった人々は隔離されて治療法もないまま亡くなっていきました。東洋医学全盛の時代、まだ日本では人体解剖が許可されずようやく西洋医学の知識がはいってきたところ。移動はすべて徒歩。雪深い山道をこえるのは命懸けです。

主人公の医師は西洋に天然痘の予防接種があるという話を聞き、それを取り入れるために京都の蘭方医のもとで修行したり役所に嘆願したりとあらゆる努力をします。しかし新しい取り組みにたいして逃げ腰の役人や古い考えにとらわれた漢方医たちの抵抗に会い、時に命をねらわれる危険も。京都から種痘を福井にもってくるためには種痘を接種した子どもたちをつれて雪深い山を越えなければなりません。本当に涙ぐましい道のりを克服しなければなりませんでした。

200年のあいだに世の中がどれだけ多くの変化を経たのか感慨をふかくするとともに現代にも通じる多くの教訓をまなぶことができました。

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